成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2023年11月のものは748件(うち実用新案2件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。

メドピア株式会社+株式会社クレディセゾン  サーバ、プログラム、及び、制御方法(特許7386464)

 2023年11月27日発行。
 医療機関に入院している患者の中には、退院後も医療ケアを提供可能な施設(例えば、介護施設)への入居が必要な患者がいて、そのような患者を施設に入居させるために、医療機関のスタッフが、要入居患者と施設との間の調整を行うことを支援する仕組みの発明。クレディセゾンとメドピアによる共同事業の退院支援サービスYoriSoi(ヨリソイ)に関連する発明と思われます。

株式会社LIXIL 情報提供装置及び情報提供プログラム(特許7385988)

 2023年11月24日発行。
 複数の便器装置のそれぞれの使用状況に基づいて、清掃者が複数の便器装置を清掃する順序を決定する仕組みの発明。個室扉に取り付けたセンサーや、IoT対応させた大便器・小便器・洗面カウンターから利用回数や時間、異常、水石けんの残量などの利用状況を取得し、AIを用いて効率的な清掃計画を即時設計し、清掃員に指示を出すというLIXIL Toilet Cloud トイレ管理サービスに関する発明と思われます。そのサービスは、日刊工業新聞2023年12月29日のLIXIL・パナソニックなど推進、公共トイレで進むIoT化の効果という記事の中で取り上げられていました。

ソフトバンク株式会社  情報処理システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラム(特許7389157)

 2023年11月29日発行。
 企業の遊休資産を活用させる企業間でのシェアリングに関する情報処理システム等を提供するという発明。特願2020-138717の分割出願で、既に2022年に特許7094328が成立していました。この特許は、ソフトバンクのSmart Work Solution(オフィスの設計から構築・運用までを一括しててがけるサービス)の中のスペースシェア(テナント間での会議室などの企業間シェアリング)に関する発明と思われます。Smart Work Solutionについては、日経産業新聞2023/12/19のソフトバンク、オフィス「スマート」に変身 1400社利用という記事で取り上げられていました。

GMOペパボ株式会社 ウェブサイト作成支援装置、ウェブサイト作成支援システム、及びウェブサイト作成支援プログラム(特許7378003)

 2023年11月10日発行。
 ユーザが自然言語で記述したテキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、ウェブサイトをウェブブラウザ上で表示したときのプレビューをユーザに提示にするという発明。生成AIを活用した仕組み。AI活用の第二弾としてWebサイトを自動作成しワンストップ公開できる機能などを提供開始というGMOペパボのリリースにあるテキスト情報からWebサイトのソースコードを生成する機能に関する発明と思われます。今後も、このような生成AIを活用した仕組みの特許が出てきそうです。

 

その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より

 その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。

物流の2024年問題 輸送力14%不足へ 荷主の意識改革必至
 日経ビジネス 2023年12月18日「特集:徹底予測2024 人手不足が日本を潰す」より。物流の2024年問題が迫ってきました。私の「eビジネス/eコマースの動向と技術」の中の物流・流通関連のページの中でも2024年問題に関する動向の情報を集めておきました。

特集 生成AIありきの世界
 日経コンピュータ 2023年12月7日号より。ブームから必然へ、試行から実用へ、という動向分析。ダイキン工業が構築した社内ChatGPT基盤などを紹介。

JR東日本など実証、「都市OS」でできること
 日刊工業新聞 2023年12月27日より。JR東日本とNTT東日本、KDDIは、街の設備や人に関するデータを収集・分析するデータ基盤(都市OS)を活用したサービスの実証で協力すると発表。都市OSを通して、NTT東とKDDIが呉越同舟するということのようです。 将来的には、広域的なエリア連携を目指すようです。

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