成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許/実用新案(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2025年2月のものは650件(うち実用新案2件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。

BASE株式会社 プログラム、情報処理装置、及び方法(特許7636622)

 2025年2月26日発行。
 この特許は、「セレクトショップを開設者するユーザが容易にセレクトショップを実現することができるようにすると共に、商品を提供するユーザが商品を勝手に販売されることを防ぐことができるようにする」という仕組みの発明。ネットショップ構築ツールを提供するBASEが「セレクトショップ」での委託販売を可能にしたことに関連する発明と思われます。

LINEヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム(特許7633332)

 2025年2月19日発行。
 この特許は、AIエージェントまたは学習済モデルに出品対象物の出品情報を生成させる仕組みの発明。ヤフー!フリマのらくらくAI出品に関する発明と思われます。

株式会社バンダイ  情報処理装置、システム及びコンピュータプログラム(特許7636502)

 2025年2月26日発行。
 この特許は、店舗で特定の顧客による商品の大量購入を防止するために顧客の生体情報を利用する仕組みの発明。ガンダムベース顔認証(1日1回のみの会計に制限)に関する発明と思われます。

株式会社タイミー 求人を管理するためのシステム、方法、及びプログラム(特許7627980)

 2025年2月7日発行。
 店舗から受け付けた求人情報を、当該店舗に関連付けられたグループにおける特別ユーザとして登録されているユーザに対して提供する仕組みに関する発明。新規性喪失の例外の表示によると、この特許は、アルムナイ機能(ブランドのOB・OGをグループ化して限定の求人を公開)に関する発明のようです。

 

その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より

 その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。

トライアル、西友を買収 再建のカギ握るデジタル化
 日経のサイトより。2025年3月5日、トライアルホールディングスは、スーパー大手の西友を買収すると発表。トライアルHDの亀田晃一社長は、「デジタル技術で店舗の高度化を積極的に進め、両社のシナジー効果で利益を創出したい」とのこと。日経ビジネス 2025年4月14日号にも、第2特集 西友買収、売上高1兆円超で全国区に トライアルの「最強DX」 買い物体験を変えるという記事で詳しく取り上げられています。

人事の評価・異動、AIが提示 テルモは1万人マッチング
 日本経済新聞の3月13日夕刊の記事。テルモは国内外で適材適所の人員配置をAIが提示できるようにする。社員が職務経験や語学、開発、管理といった自身のスキルを自由に入力すると、AIが新しい部署や地域、プロジェクトなどへの「お薦め」のポストを示す。公募型の人事異動にもAIが活用されるようになってきました。

「100年先の未来を作る実験場」…JR東日本が街開き、高輪ゲートウェイ再開発の全容
 日刊工業新聞 2025年3月26日より。都市OSの構築や自動走行モビリティーの導入などに取り組む。27日の街開きに先立ち報道陣に公開。街開きでは商業施設やオフィスなどが入るツインタワー「 リンクピラー」などを開業。リンクピラー1にはKDDIなどが入居し、2025年中には約2万人が働くオフィス街となる。また広域スタートアップエコシステム構築を目指し、ビジネス創造施設「Link Scholars' Hub(LiSH)」を設け、ビジネスや文化の創出を目指す。

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