成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2022年4月のものは595件(うち実用新案3件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。

株式会社ビズリーチ  処理装置及び処理方法(特許7058368)

 2022年4月21日発行。
 期待役割から従業員生涯価値を定量化する仕組み。最近は、人材採用の業界で、「従業員生涯価値」の考え方が注目されているようです。私は始めて聞きました。

株式会社日立製作所 ビジネスモデルの創出支援方法及びビジネスモデルの創出支援装置(特許7059108)

 2022年4月25日発行。
 異なる事業を連携させて新規事業の創出を支援する仕組み。私の考えている手法とは違う方法ですが、狙いはよく似ています。

ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー  仮想待ち行列方法(特許7053607)

 2022年4月12日発行。
 「特定のアトラクションについての正確な待ち時間を決定。」「更に、仮想待ち行列システムは、待ち行列全体にわたり来園客がどのように移行又は移動するかを監視及び追跡し、仮想待ち行列のより粒度の細かい制御を提供するように構成することができる。」など、デジタルツインのようなシミュレーションを行うようです。

ユニ・チャーム株式会社 大人用おむつに関する質疑応答を行う方法、大人用おむつに関する質疑応答プログラム、及び自動回答システム(特許7049972)

 2022年4月7日発行。
 「介護者が着用者にパンツ型おむつを着用させる使用方法の動画を表示するための情報を含むメッセージを表示するステップ」を含む仕組み。これは、ユニチャームのライフリー「大人用おむつNAVI」チャットボットの仕組みを特許化したもののようです(新規性喪失の例外の表示にも書かれています)。

 

その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より

 その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。

リクルートホールディングス会長 峰岸真澄氏 成功体験捨て世界で勝つ
 日経ビジネス 2022年5月23日号より。人材ビジネスで世界で勝つためには、ニッチでもいいから、そこにすべてを集中して勝ちにいくしかない、という積極的な姿勢を見せています。もう、グローバル企業になったのだと感じます。

新サービスモデル 「ANA Smart Travel」
 5月24日に全日空が発表。ANAアプリを開いてから、ワンタップでオンラインチェックイン画面や搭乗券表示ができるようになるとのこと。ただし、それに伴って、2023年4月以降順次、国内線自動チェックイン機の取り扱いを終了予定と発表。ANAを使いけれはアプリは必須、ということなのでしょう。

ゾゾ ゾゾスーツ活用の新サービス、米国で今夏提供開始へ、体型改善をサポート
 通販新聞 2022年 5月12日より。「ゾゾスーツ」の技術を活用したサービス化の第1号として、トレーニングの成果が分かるようなサービスを計画しているとのこと。サイズテックの技術は、販売時だけでなく、サービスにも利用できそうてす。


 

 

ニュース

2020年04月24日
所属を変更しました。
2017年04月04日
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