成立したeビジネス/デジタルビジネス関連の特許/実用新案(FI=G06Q)で、特許公報発行日が2026年1月のものは821件(うち実用新案2件)でした。それらの中から次の4つをご紹介します(前々月に発行された登録特許から選んでいます)。

株式会社ダスキン+国立大学法人東京農工大学  清掃支援システムおよび清掃支援方法(特許7798288)

 2026年1月14日発行。
 ユーザに対して清掃行動についてのフィードバックを返すことができる清掃支援システムの仕組みの発明。ダスキンが東京農工大学と共同研究して開発したモップがけの達人(AIとセンサー技術を活用して効率的なモップ掃除を学べる体験型アトラクション)に関する発明と思われます。

株式会社 資生堂 人物選択方法、装置、およびプログラム(特許7797760)

 2026年1月14日発行。
 従来の手法では、顧客は、顧客の肌の悩みを身をもって理解してくれる接客者に接客してもらえる機会が少なかった。そこで、この発明は顧客の肌に適した接客者を選出することを目的とする。仕組みとしては、遺伝子に基づいて特定される肌の特徴または類似する肌の特徴を有する接客者を、複数の接客者のなかから選択。資生堂のBeauty DNA ProgramというDNA検査でパーソナライズな美容提案を受けることができるのですが、さらにこの発明は、接客する美容部員の選び方もDNA検査に基づいて選ぶということのようです。ただし、この発明を実施しているかは未確認。

KDDI株式会社  情報処理装置及び情報処理方法(特許7806332)

 2026年1月26日発行。
 オペレータが接続要求に応答できないとき、サービスを提供可能になるまでの待ち予測時間の長さに対応する施設関連情報を利用者に表示する仕組みの発明。新規性喪失の例外の表示があり、KDDIがローソン高輪ゲートウェイシティ店(Real×Tech LAWSON 1号店)などに導入した次世代リモート接客プラットフォームに関する発明と思われます。

株式会社日本美術品評価鑑定センター 美術品売買仲介支援システム(特許7807818)

 2026年1月28日発行。
 査定価格に基づいて、オークション実施前に売り手に支払う第1支払金額として、美術品の査定価格から安全金額を控除した金額を算出する仕組みの発明。日本美術品評価鑑定センターの売却の流れのページに示されている「評価額の80%の価格を上限にオークション実施前に先行支払」する仕組みに関する発明と思われます。仲介業者の金銭的リスクを低減する目的の発明。

 

その他、主なeビジネス/デジタルビジネス関連の動向より

 その他、注目すべき情報です。主に先月発表の情報より。

アパの知られざるIT  ホテル業界、異端のテクノロジー巧者
 日経コンピュータ 2026年2月5日号の特集。「1秒チェックアウト」の技術などが解説されています。APAの特許取得のお知らせによると、「エクスプレスチェックアウトポスト」にルームカードキーを投函するとリアルタイムでチェックアウト処理が行なわれる仕組みに関して、「ルームキー回収ボックス及びこれを用いたチェックアウトシステム」(特許第7430491号)という特許を取得。

Amazonが学ぶウォルマート流 レジなし「Go」撤退、巨大店舗で再起
 日経電子版 2026年2月6日より。小型無人店舗「Amazon Go」から撤退するというニュース。ただし、郡司昇氏のAmazonの相次ぐ「リアル店舗撤退」が示す 「PoC→いつの間にか撤退」を繰り返す日本企業との"仕組みの差"という解説によると、Amazonの自社のJWO(ジャスト・ウォーク・アウト)店舗は全店閉鎖しながら、同じ技術を5カ国360カ所超のサードパーティ施設にBtoBで展開していて、失敗ではなく「使う場所の変更」という判断とのこと。

YouTubeで欲しくなったモノを楽天で買う――アフィリエイトで提携、“三方よし”になるか?
 ITmediaの記事 2026/2/19より。「YouTube ショッピング アフィリエイト プログラム」の日本導入が発表された。送客するシステムとして楽天市場が参加。本プログラムの最大の特徴は、動画視聴中の「発見」から「購入」までの摩擦を極力排除した点にあり、クリエイター側には、AIを活用した「自動タグ付け機能」が提供されるとのこと。楽天はサイトの認知拡大や新たな顧客獲得につなげる狙いで参加しているようであり、YouTuberにとっては新たな収益源になりえるプログラムでしょう。

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